伝統工芸を守り続ける織田組子工芸を訪ねる

組子工芸とは本来、「引き戸」「格子戸」「襖」「欄間」「障子」などの建具の装飾に使われた工芸で、建具職人の最高の技と言われ、その製作過程は、緻密で、根気がいります。

しかし、現代の家屋にはあまり見かけることはなくなりましたが、伝統的な和風旅館などでは見かけることがあると思います。木材を釘などを使わずに、組み合わせるだけで「花模様」などを組み上げていく伝統技法です。

さいたま市見沼区にある織田組子工芸はその伝統を受け継ぐ数少なくなった達人。
削った木片を組み合わせ 、様々な模様の細工ものを作る作業現場を見せて頂きました。それぞれの細工をつくるときに必要な道具を考案していくことが肝心なようです。

現代家屋に見られなくなった組子を、織田さんは現代風にアレンジした行灯傘、部屋の仕切り、コースターなど手がけ親子で組子工芸を守り続けています。By竹田

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